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夏場や冬場になると急増する
食中毒は、なってしまうと物凄く辛いですよね。
そんな中、食中毒の対処法に
ヨーグルトを食べるといいと聞いた事はありませんか?
ですが、本当にヨーグルトが効果的なのか心配ですよね。
食欲がないのに無理矢理ヨーグルトを
食べて、効果がないなんてなったら悲しいです。
そこで今回は、食中毒の対処法としてヨーグルトは有効
なのか、更に気をつけるべきポイントについてご紹介させていただきますね!
食中毒の対処でヨーグルトはいい?
ヨーグルトは食中毒になった時の
対処法ではなく、予防策として有効です。
特にヨーグルトに含まれる
「ラクトフェリン」
という栄養素が、食中毒予防に効果的なのです。
では、ラクトフェリンの働きについて見ていきましょう。
1.免疫物質を増やす
食中毒の原因になる食中毒菌は
人の腸管細胞に付着して増殖します。
増殖した食中毒菌は細胞の働きを妨げ、腹痛や
下痢、嘔吐などの症状を引き起こすのです。
一方ラクトフェリンは、人の体を守る働きがある
「免疫グロブリンA」
を増やす効果があります。
免疫グロブリンAが食中毒菌と結びつき
腸管細胞に付着することを防ぐのです。
2.食中毒菌のタンパク質を分解
免疫グロブリンAを増やすだけではなく、ラクトフェリン
そのものが食中毒菌のタンパク質を分解し、腸管細胞に付着するのを防ぎます。
3.食中毒菌の増殖を防ぐ
ラクトフェリンには抗酸化作用があり、菌の増殖を防ぎます。
食中毒の対処方法
では、食中毒になった場合の具体的な対処法をご紹介しますね。
・水分を取る
下痢や嘔吐で水分が失われ、脱水症状に陥りやすいです。
失われた電解質を補給できるスポーツドリンクや
生姜の風味が吐き気を和らげるジンジャーエールもオススメです。
・出すものは出す
下痢止めを飲んで下痢を止めてしまうと
体の中で増殖した菌を排出することが出来ません。
つらいとは思いますが、出すものは出した方が後々楽になります。
・細菌はきちんと拭き取る
食中毒になった人の体液が飛び散った場所は
塩素系漂白剤を薄めた除菌スプレーを使って掃除しましょう。
看病する場合はマスクをして、看病後は必ず手洗いをするようにしてくださいね。
・無理に食べずに安静に
食欲が戻るまで、食事を取る必要はありません。
食欲が戻ってきたら湯豆腐やスープなど
胃に優しく温かい食べ物を食べるようにしましょう。
食中毒で嘔吐した時の注意すべき症状は?
食中毒で嘔吐した時に、気をつけるべき点や症状についてです。
まず、嘔吐した時に確認したいのが嘔吐物です。
どんなものをどれだけ吐いたか、を確認しましょう。
・食前に食べたものの残りカス
・茶褐色や緑色の液体が混ざっている
・血液(真っ赤あるいはコーヒー色)
・おもちゃのピースや金属部品
こういったポイントを元に観察するようにします。
ただし、赤系の食べ物のカスが血液に見えることがあります。
血液の特徴はどろりとした液状か
コーヒーの残りカスのように見えるものです。
また、臭いも軽く嗅ぐとなお良いです。
酸味のある刺激臭か、血液や便の臭いが
しないかは、診察において重要な情報になってきます。
なぜかというと嘔吐=食中毒とはかぎらず
脳や心臓、腎臓の病気である事もあるからです。
また、以下の症状がある場合は速やかに病院を受診しましょう。
・右下腹部の鈍痛や背中の痛み
・ろれつが回らない
・手の痺れ
・激しい頭痛
更に嘔吐や吐き気が1週間以上続く、繰り返す場合も受診をオススメします。
まとめ
ヨーグルトは食中毒の対処法ではなく、予防策として有効です。
ヨーグルトに含まれるラクトフェリンが
食中毒菌の増殖を抑え、症状が現れるのを防いでくれます。
また、食中毒になったら水分補給をしっかりして、安静にしているのが1番です。
出てくるものは止めずに出した方が、治りが早いです。
Originally posted 2019-02-10 17:54:06.