お盆のお供えをいただいたけどお返しって必要なんでしょうか。
初めてのお盆だと右も左もわからず困ってしまいますよね。
マナー知らずだと相手に不快な思いをさせないためにも、今回は相場も含めて
お盆にもらったお供えのお返し作法の基本についてお話ししたいと思います。
お盆のお供えに対してのお返しは必要?
そもそもお盆のお供えをいただいたら、お返しはしなければならないものなのでしょうか。
インターネットで調べてみると、特にする必要はないという意見も散見します。
そこで気を付けなればならないのは、これは1,000~2,000円程度の少額の品をもらった時に限るということです。
少額の品物に対して返礼することはかえって相手の負担になってしまうため
御礼のお手紙を書くのみということがほとんどですが、基本的には相手の
御厚意に対する感謝の気持ちとしてお返しはした方が良いでしょう。
お返しの相場はいくらぐらい?
お返しはした方が良いということはわかったけれど、どのくらいの予算で用意すればいいの?と疑問に思いますよね。
一般的に頂いた品物の3割~半額程度の価格のものを用意することが無難とされます。
せっかくのお気持ちだし同額程度でお返ししたい、と考える方も
いらっしゃるかもしれませんが、同額もしくはそれ以上のお返しをすることは
相手にお気持ちは無用ですと言っているようなもので、失礼にあたります。
相場だけではなく、お返しの品物にも注意が必要です。
不祝儀を残さないという意味合いから、一般的にお返しには消え物(食べ物や日用品のように消えてなくなるもの)が選ばれます。
お茶や海苔、季節に合わせて水ようかんやゼリー、消耗品の洗剤、せっけん、入浴剤などが定番です。
最近では、高額なお供え物を頂いた時には、カタログギフトを送ることもあるようですよ。
また、消え物なら何でもいいというわけではなく、慶事に利用されることの多いお酒などはお盆のお供えのお返しとしてはふさわしくないため避けましょう。
送る時期はいつ?
実は、お供えのお返しをするタイミングにも目安があるということはご存知でしたか。
基本的に法要に参加された方の場合にはお帰りの際に、送られて来た場合にはお盆が終わってから2週間以内にお礼状を添えてお返しを送ります。
法要に来て下さる方の中には、突然来るパターンも想定しておく必要があります。
もしも来ないで余った時も考えて、自分で食べたいものや使いたいものにすると無駄にはなりません。
お渡しする品物を用意するときには熨斗を付け忘れないようにしましょう。
この場合、熨斗は弔事用の黒白の水引で「志」と書くことが多いです。
下部には、苗字もしくは〇〇家、または施主の氏名を記入します。
但し、地方や仏式、神式によっても変わってきますので、心配な場合には確認した方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お盆のお返し一つとってもいろいろなマナーがあるものです。
ここでは基本についてお話しましたが、仏式、神式での違いや地方によっても違いが出てくるので困惑してしまいますね。
特に年配の方の中には礼儀作法に厳しくよく見ているかたも多くいらっしゃいます。
まずは基本を押さえておけば、案ずることはありません。
むしろこれをチャンスだと思って相手を不快にさせないマナーを学び、デキる人を演出してみてはいかがでしょうか。
Originally posted 2019-04-30 21:37:35.